バチェラーが見れない話

バチェラー、前見たことがあるけど、「うわキッツ」となってしまった。

 

いや、多くの人がどこを見ておもしろいと思っているのかはわかる。「魅力がわからない」とか逆張りオタクみたいなことを言うつもりはない。

何も感じないのではなく、なんかウッとなってしまうのである。単純に苦手なのだ。辛いのが苦手な人が中本を食べてる感覚と言えばいいか。

 

(ただし念のため断っておくと、見たときは鍋を食べながらだったので、まじめに見てはいない。そしてなにより僕は恋愛に疎すぎる。ストーリーを追えている自信はない。)

 

 

まずバチェラーといえば、イケメンである。

高身長、高学歴。MARCHくらいの大学出身。大学ではサッカーかなんか爽やか系のスポーツをやっていた。同じような見た目の奴11人がコピペみたいに並んだ大学時代の写真が目に浮かぶようだ。得意なことはチームをまとめることです。

いまはなんとかディレクターやらエグゼクティブなんとかアドバイザーやらをやっている。なんだそれ。英語使えばカッコいいと思ってるなら高輪ゲートウェイと同レベルである。そしてよくわかんないけど高収入らしい。

 

この嫌悪感は端的にいえば「どうせ女子はこういうのが好きなんでしょ?」という嫌悪感である。女子が好きなのは結局、全体にハイスペックだけど凸も凹もない普通の人間、これに尽きるのだ。この嫌悪感がいまいちピンとこない女子の皆さんは、吉岡里帆を見たときに感じるものを思い浮かべてみてほしい。たぶんそれに近いと思う。

 

序盤のほうで「みんなが笑顔で過ごせるように…」とか言っていたので、この人は本当に育ちがいいんだろうな、と思った。でも本気でそう信じているとしたらバカかサイコパスのどちらかである。あとは一本目のバラ(?)をわりとポンとあげたので、へえ~その人にあげるのか~と思った。それ以外の言動についてはほとんど覚えていない。よほどムカついていたのだろう。

 

 

で、そこに登場するのが女性たちである。これがまたクセモノで、ボディタッチのタイミングから台詞の内容まで、まるで脚本でもあるかのように統制された動きをするのである(もちろん全員ではないが)。きっとそういう方法がいいと本かなんかで読んだのだろう。そう願いたい。ナチュラルにあれをやってるとしたら怖すぎる。そして男から離れるとスッ…と真顔に戻るあれも怖すぎる。

 

そしてなによりこの番組の魅力とされているのが「女同士の戦い」である。直接的にバトるシーンもあるにはあったが、ほとんどは水面下での争いである。が、一番怖いのはバトっていても表面的に仲良くする、あの感じだ。マジで人間不信になりそうである。

 

バラをもらったり、次の日に進めるかどうかの発表のときとか、泣いたり笑ったりまさに一喜一憂で、人間の表情はこうも変わるんだなあと感心すらしてしまう。そこは見所のひとつなんだろうけど、なんかかわいそうになってしまって僕としてはザワザワした。

 

 

 ここまで書いて、僕がバチェラーを見て感じた違和感は、僕がいわゆる恋愛資本主義に対して感じている恐怖と同じようなものなんだろうなと思った。

本能を理性で隠し、魅力的な人物のふりをする。一方では、嘘をついたり足を引っ張りあったりもする。相手に自分の理想を投影し、イヤな部分は見ないふりをする。恋は盲目といえば聞こえはいいが。そうやって人は結ばれ、祝福されるのかもしれない。

まず僕は人が感情を表に出してるのを見るのが苦手だし、感情がぶつかり合うのを見るのはもっと苦手である。傷つけあってる人を見ると自分も傷つく気がする。だからほかのお見合い番組やドラマもほぼ見れない。というかケンカしてる人を見ておもしろいってヤバくね?動物愛護団体の皆さんは、ヒトを戦わせておもしろがるのにもぜひ抗議してほしい。

 

まあ恋愛資本主義にマトモに参入したこともないのにDISるのも違う気がする。唯一言えるのは、僕が恋愛資本主義の勝者だったらこうは言っていないだろう、ということだ。この話をまとめれば「嫉妬」の一言に尽きてしまうのである。残念でした。