ヒトはどういう生き物か、生態学的に考えてみる

いきなり言い訳になるけど、生態学的というのがどういうことなのか僕にもいまいちわかっていない。文化とか宗教の側面ではない、というくらいの意味で理解してほしい。エラそうな題名になってしまってすいません。

 

生態学には「ニッチ」という言葉がある。「すき間」という意味で、「すき間産業」とかいうときの「すき間」だと思ってもらえばよい。

生き物はそれぞれの種が、自分の「すき間」の中で生きている。ほかの種が食べないものを食べたり、棲まないところに住んだりするからこそ、ぶつからずに生きていけるのだ。棲みやすい熱帯雨林にすべての生き物が棲んでいるわけではないのは、そこにはもうすき間がほとんどないからである。

では、ヒトはどういうニッチを占めてきた生き物なのだろうか。ヒトの特徴を見ることで、なんとなくつかめそうである。

 

では、ヒトがほかの生き物と違うところはどこだろうか?次のようなものがある。

 

①知能

②言語能力

③持久力

④二足歩行

 

 

知能については明らかである。知能があることで、ヒトは見えない危険を避けたり、食べ物を手に入れたりできる。道具を作ったり使ったりもできる(道具を使って道具を作れるのはヒトだけといわれたりする)。

実は知能の高い動物にはある共通点がある。イヌ、イルカ、オウム、これらはすべて群れを作る動物である。たぶんほかの個体とのコミュニケーションには、かなり知能を必要とするのだろう。そしてもちろんヒトもそうである。

 

言語能力は知能と同じではないか?と思うかもしれないが、ちょっと違う。

成体のチンパンジーは4歳児くらいの知能があるといわれる。しかし、4歳のヒトはふつうそこそこ言葉がしゃべれるのに、チンパンジーはそうではない。ヒトは脳に言語野という部位が発達していて、それによって高度な言語を使えるようになっている。

 

持久力については意外と知られていないが、ヒトは地上でもっとも長距離を移動できる動物である。毛がないのも、放熱を効率よくするためといわれている。

二足歩行は、大きな脳を支えることを可能にするとともに、手を自由にして道具を使えるようにし、また視点を高くすることにも役立っている。

 

 

ここまで考えると、ヒトがもともとどういう環境に適応した生き物なのかなんとなく見えてくる。

ヒト発祥の地はアフリカ東部と言われており、この辺りは草原が広がる地域である。つまり、二足歩行は草原を広く見渡すのに役立ったと考えられる(ジャングルなら、立ち上がるより木に登るほうがいいし、どのみち見晴らしは効かない)。

 

持久力も、草原で役に立つ能力だ。ジャングルだったら、獲物を追いかけても木に登られるか穴に入られて終わりである。草原だからこそ、獲物が疲れ果てて倒れるまで追いかけることができる。

 

でも、ヒトが1:1で大きな獲物を追いかけても、反撃されてしまうだろう。ヒトはお世辞にも接近戦に強いとは言えない。ここで知能と言語能力が役に立つ。

知能があることで道具が使える。つまり、獲物を追いかけて罠にかけたり、槍を投げて仕留めたりすることができる。魚を手づかみするのは超難しいが、足で魚をアミに追い込むという方法はわりと簡単である。

さらに、知能と言語能力のおかげで、集団で大きな獲物を追うことができ、連携プレーも可能になる。仕留めた後に肉を分けあうこともできる。

 

まとめると、ヒトのニッチは、「草原に棲み、群れをなし、道具を使って大きな獲物を狩る」という感じであると考えられる。

 

こうした性格は現代人にも残っている。チームで何かを成し遂げるとか、鍋パで食べ物を分け合うとか、モンハンとかそういうのが楽しいのは、ヒトがそうやって生き残ってきたからである。また、絶景といったらふつうは見晴らしがいいところを指すのも、ヒトが草原出身だからかもしれない。これらはまさにヒトの本能と言えるだろう(軽々しく本能とか言うのも、あまり好きではないけど)。

なんか、コミュ障ですいませんという感じになってきたのでここで筆をおくことにする。